船舶用昇降機
すべての人にもっとやさしい船旅を
中・長距離航路でたくさんの乗客を運ぶ大型フェリーや、点在する島々をむすび、 地域に根ざした生活の足として活躍する 小型旅客船は、公共性がきわめて高い交通機関として、重要な役割を果たしています。 それだけに、すべての人が安心して利用できるのりものでなければなりません。 お年寄りや身体に障害を持つ人、妊産婦やケガをした人など、だれでも安全・快適に旅客船を使えるようにするために、 乗降性や船内の移動などバリアフリー性への配慮が、いま求められています。
階段昇降機の設置費用について
レールのカスタムは費用に大きく影響する
家の中でも毎日階段を上り下りしなければならないような住宅設計の場合、足腰への負担はかなり大きなものになります。高齢であったり、身体が不自由であったりする場合、負担は驚くほど大きくなるため、階段昇降機が利用されてきました。一般家庭でも取り付けできるような設計で、なおかつ階段の昇降において邪魔にならないように取り付けることが可能です。
費用は、家庭用エレベーターを設置するよりも安く抑えることができます。エレベーターを設置する場合は、家の強度の確認も必要になりますし、住宅の設計変更までしなければ取り付けられない場合も出てきます。階段昇降機の取り付けにおいては、そこまで工事を行う必要がないため、費用の負担は少なくて済みます。
家庭用エレベーターと比較すれば安価とは言えども、工事には必ず費用がかかります。概算的に言うと、曲線タイプの場合でも軽自動車を購入する金額程度となりますが、どのような形状で取り付けるのかで費用は大きく変わってきます。
階段昇降機を設置する場合の費用決定の要素はいくつかあります。ポイントとなるのは本体の価格ではなく、レールの形状です。直線の場合には在庫のある製品で対応できますが、曲線タイプの場合はオーダー制作となります。階段は、住環境によって形状がさまざまであり、一つ一つ違います。レールの長さによって異なるのはもちろん、それぞれの状態に合わせてカスタム化して作るため、費用は明確化できません。何回曲がるのかといったところでも違いが出てくるので、現地調査を行って正確に計算する必要があります。
階段昇降機の助成金について
自治体が用意している助成金
階段昇降機には助成金が出ます。費用を抑えるためのポイントとなりますが、各自治体によって異なります。要支援や要介護の場合には介護保険の活用が可能な場合もあり、助成金を利用することで金銭的な負担を軽減することができます。自治体によっては高齢者住宅改修助成といった助成金制度が用意されていることもあります。
住宅改修助成金は、自治体によってさまざまな要件が設定されています。高齢者が対象になっている場合が多く、階段昇降機の設置に関しては転倒の予防や行動範囲の拡大を目的としています。
注意点は、一般的に住宅改修予防給付金などは、予防のため介護保険制度では非該当とされていることです。住宅設備改修給付金は、改修しなければ生活に影響を及ぼすと認められれば対象になります。自己負担率にも違いがあるため、どれぐらいの費用がかかるのかを先に相談しておくことが大切です。
高齢者だけではなく、障害者向けの助成金や補助金を用意している自治体も増えています。障害等級などによっても違いますが、年齢の制限はありません。こうした助成金の場合には、対象となる範囲もさまざまで、負担の割合にも違いがあります。
また、自宅以外でも宿泊事業者などのバリアフリー化に対して国土交通省観光庁から助成金が出る場合があります。旅館業法と照らし合わせて適用範囲の確認が必要です。大規模な工事になる場合も多いため、助成金を利用するのは大きなメリットがあります。施工業者にも相談しながらより良い方法を見つけていくことがおすすめです。
交通バリアフリー法
平成12年に施行された「交通バリアフリー法」により、5トン以上の旅客船にはバリアフリー基準が義務づけられるようになりました。 旅客船業、そして造船業にたずさわるすべての関係者にとって、この新しい法律は早急に対応しなければならない大きな課題となっています。
実施航路
車いす
小豆島行フェリー、四国山口間フェリー(2台)、大分行フェリー、愛知県離島用フェリー、松山柳井間フェリー、宇和島大分間フェリー(2台)、函館青森間フェリー、師崎篠島間フェリー、香川県、静岡県、山口県、広島県、神奈川県、大関(2台)